先日、神戸の中華街・南京町にある「神戸華僑歴史博物館」に行ってきました。
ややとりとめのない感じになりますが、印象に残ったことを書いてみたいと思います。
・神戸の華僑は1868年の兵庫港開港時から日本に入っているオールドカマーですが、中華街がその時代からずっと賑わっていたわけではありません。戦前、神戸は華僑の一大拠点となりましたが、戦時中の空襲で壊滅的な被害を受けてしまいます。今のような中華街ができたのは、戦後商店街の組合が結成されてからのことです。
・飛行機のない時代は地理的に中国・台湾に近いこともあって、今想像するよりもはるかに華僑の拠点としての機能を発揮していたようです。例えば華僑の同郷団体である公所や会館のなかには19世紀にできたものもあります。さらに1924年には孫文が市内で講演会を行ったりしています(下の画像は、1948年に孫文を追悼して行われた集会のポスター)。
・華僑歴史博物館は展示以外にも精力的に調査研究活動をされています。『聞き書き・関西華僑のライフヒストリー』という、関西に住む華僑(とくに高齢の方)の方々のライフヒストリーをまとめた本をすでに9冊出されています。私も読みましたが非常に面白いので立ち寄った際にはお求めになられるとよいかと思います。
とても勉強になって面白い博物館なので神戸に行った際は是非訪れてみるとよいと思います!
(文責:佐藤慧)
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